本作には、これまで数々の名作を世に送り出してきた巨匠ならではの映画的な仕掛けが随所に盛り込まれており、長年のスピルバーグ作品ファンなら思わずニヤリとしてしまうような、過去作へのオマージュも散りばめられています。
そんなスピルバーグの50年以上越しの”やりたかったこと”が詰まった衝撃のシーンを捉えた本編映像を度解禁します。
映像では、踏切で停車し、車内で向かい合うマーガレット(演:エミリー・ブラント)とダニエル(演:ジョシュ・オコナー)の背後から、「ワーデックス」の現場エージェントであるボイド(演:ヘンリー・ロイド=ヒューズ)が乗る車が激突します。車を後方から押し込まれ、目の前には猛スピードで迫る列車が――。ボイドが勢いをつけようと一度バックした隙を狙い、ダニエルが「今だ、出ろ!」とマーガレットに呼びかけ、ドアを開けて脱出を試みます。しかし間に合わず、車は列車に激突。そのまま列車に引きずられていくという、息をのむ衝撃の瞬間が映し出されています。
果たして2人は、この絶体絶命の危機を切り抜けることができるのでしょうか――。

スピルバーグにとって”列車”は、映画を撮り始めた少年時代から続く特別なモチーフです。半自伝的作品『フェイブルマンズ』でも描かれているように、少年時代のスピルバーグは、オモチャの列車同士を衝突させ、その様子をスーパー8ミリカメラで撮影していました。そんな映画少年の原体験から半世紀以上の時を経て、今回の『ディスクロージャー・デイ』では、さらに自身のキャリアを象徴する作品『激突!』へとつながる驚きのアイデアが実現します。1971年の『激突!』でスピルバーグは、謎のタンクローリーに追われる主人公デヴィッド・マンの車を、走行中の貨物列車へと追い込んでいくというアイデアを構想していました。しかし、実際の作品では列車が通過するだけで、デヴィッドの車が列車に衝突することはありませんでした――。それから50年以上経ち、スピルバーグは『ディスクロージャー・デイ』で、当時思い描いていた”幻の列車衝突”をついに実現させました。本人も「『激突!』では列車が通過してデヴィッドの車は衝突しなかったが、『ディスクロージャー・デイ』では私が本当にやりたかったことができた」と語っています。

本作の脚本を読んだコリン・ファースも、スピルバーグ作品のファンだからこそ、そのストーリーに強く惹かれたといいます。「『未知との遭遇』だけでなく、『ブリッジ・オブ・スパイ』『ミュンヘン』『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』など、多くの作品のDNAを受け継いでいる」と語り、本作には「多くの異なるスピルバーグ作品の要素が組み込まれている」と、その魅力を明かしています。実際に劇中には、幼少期のマーガレットが光に包まれた謎めいた家へと入っていく、どこか『未知との遭遇』を彷彿とさせる印象的なシーンも登場します。

自身の映画史へのオマージュを随所に忍ばせながら、50年以上前に生まれたアイデアまで最新作で実現させたスピルバーグ。過去作を知る映画ファンほど、その一瞬に込められた”映画愛”を感じずにはいられない、渾身のアクションシーンに注目です。

















